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手習い草紙
日々の書と印の記録
2010年12月4日土曜日
百福印19
印篆を楕円の辺縁でかこってみた。辺縁の「円」と文字の「方」の対比がねらい。
印稿では文字の欠けはもっと少ないのだが、線のゆがみを誤魔化すために欠いてみたら、明るい感じになった。
怪我の功名というやつだ。
2010年11月28日日曜日
百福印17、18
甲骨文を用いて、長方形と楕円形の輪郭で。
2010年11月26日金曜日
百福印16
今度はオーソドックスな金文の形で。
単純な形なので、変化をつけるために旁にたいして偏をグッと下げたてみた。
楕円の輪郭との調和を考えつつ、印稿の段階で微調整を重ねた。
前回もそうだが、こういう四角以外の印を刻すときは、主に正方形の印材を面取りして使っている。
円形の印材の場合、押印時に斜めになりやすいからだ。
しかし、この印材はかなり固めの寿山石で、面取りの方が骨がおれた・・・
2010年11月22日月曜日
百福印15
金文の「福」。一般的なものとは偏旁の位置が逆である。
甲骨文や金文では、偏旁の位置がまだ定まっていないものがあり、これもその一例である。
「示」の縦画が右側に湾曲している形は、字書の形そのまま。
湾曲部との調和をねらい、楕円の輪郭でまとめてみた。
辺縁の太さの変化、字画と辺縁の接し方、カケの位置等工夫したつもりだが
まだちょっと、鈍重な感じがする。
もう少し大胆に輪郭を欠いても良かったかもしれない。
2010年11月21日日曜日
百福印14
甲骨文。今度は白文で。
輪郭線の太さに差をつけ軽重の変化をねらったが、まだ工夫の余地がありそうだ。
2010年10月30日土曜日
百福印13
甲骨文の「福」。旁は酒樽の象形であるという。
2010年9月22日水曜日
呉大澂 篆文論語13
「子曰道千乗之」
「乗」は白川静『字統』によれば、木の上に人が立つ形で、遠くを望むために高木にのぼることであるという。
「国敬事而信節」
半紙にバランスよく収めるのはなかなか難しい。
2010年9月14日火曜日
呉大澂 篆文論語12
「朋友交而不信」「虖(乎)伝不習虖(乎)」
「乎」は金文では「呼」の意味で使われており、語末の助詞としては「虖」をもちいる。
一枚目、文字が紙面中心に寄りすぎた。
2010年8月30日月曜日
「寿」(馬王堆帛書老子乙本)
『馬王堆帛書老子』より「寿」。
おめでたい字ということもあり、普段とは気分をかえて煉瓦色の朱で。
2010年8月4日水曜日
呉大澂 篆文論語11
上から「三省吾身為人」「謀而不忠虖(乎)与」
まだ用筆に不安定な処がある。
そのために「謀」の「某」、「忠」の「心」、「与」などの左右相称が崩れてしまった。
原本も部分的に左右相称が崩れている箇所があるのだが、目立たないように他の筆画でバランスを取っている。
2010年8月3日火曜日
呉大澂 篆文論語10
「曾子曰吾日」
「吾」は石鼓文に見える形。
呉大澂 篆文論語9
上から「本与 子曰巧」「言令色鮮矣仁」
一枚目の空き以降が次の章。「巧言令色鮮矣仁」(功言令色、鮮し仁)はよく知られた句。
二枚目は「言」が手本より縦長になってしまったうえに、続く二字も縦長なため紙面の中心が空きすぎてしまった。
今回も磨った墨で書いたため、紙のゆがみが激しい。
2010年7月28日水曜日
肖形印「鳥」3(模刻)
元代の肖形印。ほかに魚や人物を象ったもの、文字と組み合わせたものもある。
そのほとんどは朱文(陽刻)である。
同じ肖形印でも、漢代のものとはまた違った明快さがある。
『歴代図形印吉語印印風』(重慶出版社 1999)所収の印影をもとに模刻した。
原印では目が失われているが、補っておいた。
2010年7月18日日曜日
二年目
このブログもあっという間に二年目。
相変わらずな内容だから、変化も欲しいところだ。
景気づけに金箔を散らした華やかな紙に書いてみた。
文字は金文の「福」
2010年7月17日土曜日
呉大澂 篆文論語8
1枚目は「立而道生孝弟」
「道」は白川静『字統』によれば、「異族の首を携えて外に通ずる道を行く」の意であるという。
ここでは「行」「首」「止」に作っている。「止」を「又」に作るものもある。
2枚目は「也者其為仁之」
「為」は『字統』によれば、「手と象に従う。手を以って象を使役する形で、土木工事などの工作をすること」であるという。
2010年7月8日木曜日
曹全碑19
「六心征谷平母」
「谷」は第3第4画がまとめられ長横画になった形。
単純な形はごまかしがきかず、かえって難しい。
呉大澂 篆文論語7
「有也君子務本」
「本」字右下の「=」は畳点(繰り返し記号)
このあと「本立而道生」とつづくため、「本」を二回書かず畳点を加えて済ましているのである。
磨った墨を使ったため、紙が凸凹にゆがんだ。(墨液はほとんど凸凹にならない)
2010年6月26日土曜日
百福印12
今度は白文で
2010年6月25日金曜日
百福印11
このような円と四角を組み合わせた辺縁も古璽の様式のひとつ。
2010年6月5日土曜日
百福印10
内側に輪郭をめぐらす白文古璽の様式に倣った。文字は金文。
2010年5月17日月曜日
呉大澂 篆文論語6
上から「(ム+矢)不好犯上而」「好作(乍)乱者未之」
「作」はもと「乍」に作る。
一字の形を取るより、半紙にバランスよく収める方に苦心する。一枚目はすこし散漫な印象になってしまった。画数の少ない「上」の上下の余白をどのくらい取るかがポイントなのだが、なかなかうまい位置がつかめない。「而」もすこし大きすぎたようだ。
2010年5月4日火曜日
呉大澂 篆文論語5
上から「其為人也孝悌」「而好犯上者鮮」
2010年5月3日月曜日
旧作(手控え印譜より)
上左より
「千秋萬歳」(模・漢印 平成13年) 「十駕」(平成12年) 「益意」(模・漢印 平成11年)
「是」(平成13年) 「意自閑」(平成12年) 「実事求是」(模・呉譲之 平成11年)
下左より
「丁亥」(平成19年) 「乙酉」(平成17年) 「平安」(平成14年)
「鳥象形」(模・漢印 平成20年) 「大小二篆生八分」(模・銭松 平成18年) 「屠龍之技」(平成14年)
2010年5月1日土曜日
印譜完成
以前から手がけていた手控えの印譜が完成した。印の整理、印箋の作成、押印、製本、題箋の作成など慣れない作業も多く、思ったより手間が掛かってしまった。
印譜の題は『○○印譜』『○○印存』等とするのが普通だが、手控えということもあり単に「印景」(景=影)の文字を入れるにとどめた。
制作年ごとに表紙の色を変え、区別がつきやすいようにした。ただし制作数が少ない年は複数年を一冊にまとめてある。
なかなか手が付けられずにいた手控え印譜が完成し、ほっとしている。折をみて、気に入った印影のみで一冊の印譜にまとめたいと思う。
2010年4月11日日曜日
印影模写二種
上は呉譲之「可憐蟲」。
南北朝の歌謡『企喩歌』に「男児可憐蟲」とある。「男ってかわいそうな生き物さ」くらいの意味。
下は王福庵「人生識字憂患始」。
蘇軾のよく知られた句。
2010年3月27日土曜日
呉大澂 篆文論語4
①「而不慍不亦君」②「子乎 有子曰」
二枚目左行より第二章。
2010年2月10日水曜日
呉大澂 篆文論語3
前回のつづき。「亦樂乎人不知」
普段は何枚か書き込むのだが、これは一枚書き。
2010年2月7日日曜日
百福印9
朱文古璽に辺縁を二重にしたものがあるので、それに倣った。
石は軟らかめの巴林石。印刀をあてるとグズグズ崩れてしまうような材。刀のキレ味が出にくいので普段は使わないのだが、こういう古銅印の腐食した感じに倣った作には向くかと思い使用。
柔らかい感じは出たが、全体に鈍重な印象がある。部分的にもっと細い線を交えるべきだったかもしれない。
2010年2月4日木曜日
呉大澂 篆文論語2
上から①「子曰學而時習」 ②「之不亦説乎有」 ③「朋自遠方來不」
②において、「乎」は金文では語末の助詞には用いられず、替わりに「虖」を使っているので、呉大澂もこれに従っている。
學而篇の第一章。「学びて時に之を学ぶ」で始まるよく知られた章。以後順に臨書予定。
以下に 白文と書き下し文を載せる。
子曰。學而時習之。不亦説乎。有朋自遠方來。不亦樂乎。人不知而不慍。不亦君子乎。
子曰く、学びて時に之を習う、また説ばし(よろこばし)からずや。朋遠方より来たる有り、また楽しからずや。人知らずして慍みず(うらみず)、また君子ならずや。
《参考文献》 蓑毛政雄 『論語を書く』 天来書院 2005
2010年1月3日日曜日
平成二十二年の年賀状
今年の年賀状と、それに捺した印、「長楽無極」。
2010年1月1日金曜日
謹賀新年
今年の干支にちなんで、虎の肖形印を模刻してみた。
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