


説文部首は類似の字が並んでいることが多い。これは、説文が字を暗記するためのものだったためだという。
二枚目の画像の「百」(2行目の1番目)は、正しくは「百百」(ヒョク)。王氏の間違いらしい。ちなみに「百」は「シ」(1行目の3番目)の部に属する。
最後の画像はおまけ。王福庵の刻印の模写。「意与古会」(意 古と会す)である。鄧石如に同文の印がある。側款に「曽て黄牧甫に是の印有るを見る。福庵これになら(イ方)ふ」とあり、黄士陵(1849~1908)の倣作のつもりらしいが、見比べてみるとあまり似ていない。彼の国の人のいう倣とか模とかは、かなり大雑把なもののようである。
両印影は『王福庵印譜』(東京堂出版1989)『黄牧甫自存印譜 ・下』(同1992)でそれぞれ見ることができる。
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