2008年11月25日火曜日

王福庵 説文部首9



 篆書は左右相称に作るのが原則で、特に小篆では、この原則が厳格に守られている。本作品も一見整斉な小篆であるが、模写してみると、左右相称が崩れている筆画を発見する。しかし、筆画の太さや角度を巧みに操作してバランスを取り、整斉に見せている。そのようなアドリブの力がなければ、これだけの字数を一気に書き下ろすことは困難であろう。

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