

東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
11日の地震では幸いに被害もなく無事だった。
とはいえ、地震直後の停電、今も続く余震、交通や物流の障害など「非日常」を強く感じる毎日である。
一日も早い復旧をねがいつつ、自分の出来ることをやっていくしかない。
さて、上は「弟謹而信汎愛」
下は恒例の小作品。「和為貴(和を貴しと為す)」(学而)
礼(儀式のさだめ)においては和(調和)を貴ぶという意味。
「和」を通用する「龢(ワ)」に作っている。白川静『字統』では「龢」の「龠(ヤク)」は笛で、楽音が調うの意と説く。
また「為」は手と象の形であり、手を以って象を使役して土木工事などを行うのが原義であるという。
用紙は本画仙の単箋。紙の特性を生かし自然なニジミにより柔らかみを出すことを狙った。
しかしニジミが多すぎ、鈍重になってしまった。