
短い右払いと縦画から右払いに移る筆画の練習。これもまた多種多様である。
一字目「宗」は原本ではウ冠が右肩下がりになっているのだが、「示」の「ニ」を右肩上がりにしたり、「ノ」を左側に強く払い出したりして、文字全体でうまくバランスをとっている。
その通りに真似ようとするとバランスが崩れてしまうので、凡庸な形にまとめるより仕方なかった。
左行三字目は「覲」(キン・まみえる)。普段あまり使わない字である。曹全碑では「朝覲之階」という用例がある。「朝覲」とは皇帝に謁見すること。
偏の横画が活字より一本少ないが、隷書にはこのような例があり、楷行書でもこの形に作ることがある。
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