2009年4月2日木曜日

曹全碑6

 左の上から二字目、「掖」の旁「夜」は『書道技法講座②曹全碑』では「ク」であり、『曹全碑』(二玄社刊、三井氏聴氷閣蔵本、明拓)『曹全碑』(二玄社刊、田近憲三蔵本、清拓)『曹全碑』(天来書院刊、百衲本)ともに「ク」であった。
 『曹全碑』(天来書院)では、欄外の解説で「タ」に正している。『書道字典』(ニ玄社)の「掖」も「タ」であった。その形に作る本があるのか、あるいは補筆したのかはもしれない。同書の「夜」は史晨碑、西狭頌ともに「タ」に作り、小篆の形からいってもこちらが一般的といえるようだ。
 

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