2008年11月8日土曜日

王福庵 説文部首4








 なんとか挫折せずに続いている。 
 説文の部首は540部で、康煕字典の部首、214部よりはるかに多い。そのため、一般の漢和辞典とは個々の文字の属する部が違うことも少なくない。そこで、模写する時は傍らに説文をおき、各部首にはどんな字が属しているかを確認しながら進めている。
 篆書をかいたり、印を彫ったりするから、一応、説文は持っているが、ほとんど「お飾り」状態でホコリをかぶってる。 いい機会だから、見出し字だけでも一通り見ておこうと思う。


2008年11月5日水曜日

印材



 書道用品店で安物の印材の箱をゴソゴソやっていると、たまに奇麗な石に出くわす事がある。そんな時は、掘り出し物を見つけたような気分になる。高価な美材、名石は、手が出ないので、そんなものを集めては独り娯しんでいる。安い石でも、耐水ペーパーや研磨剤で磨けば、そこそこキレイになり、手を掛けた分だけ愛着もます。
 これは、そんな石のひとつ。6~7年前に購入した巴林石。やや寸詰まりで、上部が斜めになっているのは、石の奇麗な部分だけを切り取ったためだ。

2008年11月4日火曜日

王福庵 説文部首3



さらに、つづき。 

2008年11月3日月曜日

王福庵 説文部首2



前回のつづき。

2008年11月2日日曜日

王福庵 説文部首1

 説文部首は、楊ギ(ツ斤)孫、呉大チョウ(徴の偏をさんずいに)など名家の作品も多いが、私は王福庵のものが好きだ。楊、呉ニ家の書は、小篆というより大篆に近く、部分的に金文の形も混じっている。それに比べると王のこの書は、クセの少ない小篆であり、馴染みやすく感じる。


 


 こんもりとした線でたんたんと書かれており、クセとかインパクトとは無縁の静かな世界だ。


 


 以前、全臨したのだが、復習のために今度は双鉤から行い、丁寧に習ってみようかと思う。


 


★王福庵(1880~1960)


 原名は寿キ(示其)、のちシ(示是)と改めた。字は維季。福庵、印傭、羅刹江民などと号し、70歳以後は持黙老人と号した。浙江仁和の人。

 読書人の家柄で、幼時より書、篆刻に親しむ。光緒30年、25歳の時には、丁輔之、呉石潜、葉三品らと共に、印学研究を目的として西泠印社を創設した。若い頃は、算術と測量製図の技術により鉄道部門に従事した。34歳の時に湖南、湖北省一帯を漫遊したのち、北京印鋳局の技師となり、兼ねて故宮博物院古物陳列所の鑑定委員を務める。50歳の時に南京印鋳局の技師となるが、翌年辞職し、上海に帰り、以後は書、印を売って生計を立てた。解放後は、浙江省文史館館員、上海国画院画師、中国金石篆刻研究社チュウ(竹冠に壽)委員会主任委員を歴任。1960年3月2日、上海の寓居において、81歳で逝去した。

 篆刻は、古璽、漢印を範としながら、浙、鄧両派および、宋元の円朱文の表現をとりいれ、独自の温雅な作風を築いた。また印のたくみさのみならず、印文の選択、側款の文章も非常に気が利いている。また、篆、隷の書にもすぐれ、篆刻同様穏やかな作風である。



★説文部首

 完本として伝わる最古の漢字の字書は、後漢の許慎が紀元100年に著した『説文解字』で、540の部首の下に9353字を収める。 『説文』所収の文字は全てこの540の部首のどれかか、その組み合わせによって成り立っている。つまり、この部首全てを覚えれば、すべての『説文』所収の篆書が読み、書けるという理屈になる。



《参考文献》

北川博邦他訳 『印と印人』 二玄社 1982
北川博邦監修 蓑毛政雄編 『王福庵印譜』 東京堂出版 1989
伏見沖敬他著 『書法Ⅱ』 角川書店 1994

 

2008年11月1日土曜日

曹全碑2


前回、双鉤した箇所より六字を半紙に臨書。

なめらかな波勢をとらえることに苦心した。

2008年10月19日日曜日

曹全碑1







漢代の隷書の名品、曹全碑に取り組んでいる。まずは、双鉤(輪郭だけ模写)してみた。




曹全碑(185・後漢中平2年刻) コウ(合+B)陽令曹全碑。曹景完碑とも。 

 碑石 272×95cm 

 碑陽 20行 満行45字 計849字 

 碑陰 441字


 疎勒国王和徳の謀叛を討ち、のち黄巾賊(張角)の暴動を収拾して民治に功のあった陝西省コウ陽県長官曹全(字は景完、敦煌コウ穀の人)の頌徳碑である。政局の急変により、建てられることなく埋められたとの説がある。碑陽は、斎整な結体、伸びやかな波発をそなえ、八分隷の頂点に達したものである。碑陰は、碑陽にくらべやや小粒で、丸みをおびて素朴である。

 明の萬暦(1573~1620)初年、いまの陝西省コウ陽県で出土した。

 拓本には以下の諸本がある。

 『城外本』・・・最旧拓本。未刊。

 『城内本』・・・原碑を城内に移動する際、〈因〉字が欠けて以降のもの。

 『断裂本』・・・民末の台風により横断して以降のもの。

 『乾字未エン(宛リ)本』・・・〈乾〉字の偏を〈車〉に改刻していないもの。
《参考文献》
鈴木清雪 「曹全碑」 『書道辞典』 東京堂出版 1975
西林昭一 「曹全碑」 『中国法書ガイド8曹全碑』 ニ玄社 1988