2009年3月28日土曜日

肖形印 「虎」(模刻)

 古代の肖形印の多くは、印面の腐食や傷により線が模糊としているのが普通だが、この印は、ほとんどそれがなく、シャープ印象をあたえる。
 中国の切り紙細工を連想するのは私だけだろうか。
 

2009年3月25日水曜日

肖形印 「獣形」(模刻)

 これが一体何の動物なのかはわからない。頭部からの突起がくちばしのように見えるが、足の太さから推測して鳥ではあるまい。仮に獣形としておく。
 ともあれ、必要最低限の点と線で構成された素朴な作だ。しかも、獣形の位置、周囲の余白等無駄がなく安定感がある。これらをどこまで模すことができたろう。
 お手本の印影は『図説中国の古印』(羅福頤著 北川博邦訳 雄山閣1983)によった。同書によれば、戦国時代の遺物とのことである。

2009年3月3日火曜日

曹全碑5

 ひきつづき基本点画の練習。

はかま



 「はかま」とは、印面を保護するために着けるキャップのこと。中国では「印套(いんとう)」と呼ぶようだ。
 
 印面が汚れたり、傷ついたりするのを防ぐためのものだから、抜け落ちないようにピッタリしたものにするのが重要。はかまをはずす時、「ポン」と音がでるくらいがちょうど良い密着度らしい。
 普通、内側には赤い布を使う。印泥が付いて汚れても目立たないからだ。外側には表具用のきれを貼り付ける。印材の色合いにあわせ、きれを選ぶのも楽しい。

2009年3月1日日曜日

肖形印 「鳥」(模刻)

 鳥の肖形印を模刻した。模刻とはいっても、あまり細かい処にこだわらず、気軽に刻ってみた。
 こういう印は、便箋に薄い色のスタンプで捺して模様がわりにしたり、手紙の封印に使ったりと、工夫しだいで色々楽しめる。
 ちなみに石は寿山石。新材だが、きめが細かく刻しやすかった。印泥は西泠印社の箭鏃。印箋は手元にあった、毛辺の端切れ。

2009年2月27日金曜日

趙之謙刻印 「趙之謙印」(模写)



 以前模写した白文印「以分為隷」と対をなすもの。

2009年2月23日月曜日

趙之謙刻印 「如願」(模写)





 印文の「如願」は、願いがかなうという意味である。漢魏のいわゆる吉語印には見えないが、幸福を希求する語であるから、吉語印の範疇に入れても差し支えないだろう。

 「如願」はまた、『捜神記』に出てくる、彭沢湖の神の腰元の名でもある。行商人の欧明が 彭沢湖を渡るたびに供え物をし、その事に感心した彭沢湖の神、青洪君が与えたのが、この「如願」であり、その後、欧は願いがことごとく叶い、数年にして大金持ちになったという。

 趙氏には同文の印が他に2方ある、それぞれ趣を異にしており興味深い。